血管肉腫か先天性の血管奇形か!?生後6ヶ月で症例のない癌告知を受けるまでの記録

2018年12月23日 生後11ヶ月の櫻、
かかりつけの病院に定期検査に行って来ました。
1ヶ月に一度、レントゲンやエコー検査をしています。

そうなんです。櫻、癌の診断を受けているのです。
『ガーン』って、ホントに頭の中や体中で鳴るんですよ。ホントに(笑)

櫻は血管肉腫というガンの告知を受けました

癌の告知を受けたのは櫻が生後6ヶ月の時のこと。
まだ前例がない珍しい症例のようなので、記録を残していきたいと思います。

舌にデキモノ!?異変に気づいたのは生後2ヶ月

何から話せばいいものか…

異変に気づいたのは、我が家に来て2か月目の5月のこと。

舌に、針で刺したような赤い小っさい点があるのに気づいたのが始まりです。

初めは、遊んでて何かで傷ついたのか??
って、思ってたけど…治る様子がない。

舌のデキモノがどんどん大きくなっていく

月に一度フィラリアの薬を貰いに病院に行っていたので、その時に相談をしました。

「血豆のような物かな~若いし心配はいらないと思うよ!」

と、安心できる言葉をもらったものの、
気持ちのせいか大きくなってるような…

いや、気のせいではなく大きくなってるよ…

その後、避妊手術の相談などで受診する中で、やはり舌の事が気になると相談。

正直その時点では、先生も、カズでさえも、
『そんなに気にする??心配性だな~』
という感じでした。

それでもみかんは気になったのです。
どうしても。

避妊手術の際に舌のデキモノもとってもらうことに

そんな気持ちを汲んでくださり、
7月の避妊手術でせっかく全身麻酔をするのだから、
舌の出来物も取ってみましょうという事に。

取ってみて血豆だったらそれで安心だしね!と先生。

7月28日 舌のデキモノを切除し病理検査へ

ところが。
取ってみたら、ただの出来物ではなさそう…
という事で、病理検査に出すことに。

「一応ね、なんでも無いとは思うけど一応!」と、
その時も先生は心配させないような言葉をくださいましたが…

8月5日 検査結果は出たものの、説明はなく不安が募る

「簡単に説明出来るものでは無いことがわかったので…」
って、電話をくれた先生。結局何⁉️

それからの、結果を聞きに行くまでの5日間と言ったら😫
生き地獄なんてものではなかった…

きっと癌だ
心の準備期間を先生はくれたんだ。

みかんは泣いた。
夜も眠れなかった。
眠れても夢でもずっともがいてた。

でも…

調べても調べても、
いや、調べれば調べるほど、
櫻に当てはまるものがない❗笑

癌…ではなさそう…??
じゃあ、何で、先生はわざわざ電話を??

きっと、ほんとに、
簡単に説明できないだけで
なんてことたぁない結果だったのかもな❗

……って、思うしかなくて迎えたその日。

8月10日 「血管肉腫」という癌の告知をされる

吹っ切れた気持ちで迎えたこの日。
抜糸と検査結果を聞きに。

避妊手術後の経過は良好。

「さて…ちょっとお掛けください」
と先生。

その後、

『癌』

という単語が先生の口から発された。

思ったよりも、ちゃんと話を聞くことができた。

生き地獄の5日間も無駄ではなかったようだ。

涙はこぼれてたけど。
カズも涙ぐんでた。

あぁ、ホントに癌なんだ。
現実なんだ。

ってカズの涙見て思った。

病理形態学的診断名 舌腫瘤

前例のない癌。または先天性の血管奇形の可能性もある。

それにしても犬の癌ってこんな月齢でもなるの!?

地獄の5日間、いくら検索しても、
1歳未満の犬の癌の事はひとつもみつからなかった。

先生も言ってる。
この年齢で癌なんて前例がないって。
病理検査の先生も、困惑してるって。

後でわかったことだが、
この病理検査士さんは日本ばかりではなく
アメリカでも活躍されたかなり凄腕の経験者だった。

なので、病理検査の先生と、納得できるまで
何度も何度も症例を調べ直し、話し合いを繰り返したって。

その結果、
もしかしたら、先天性の血管の奇形かも…

という逃げ道を用意してくれてた。

動物病理診断センター 組織診断報告書

ただ、
癌にしろ年齢的な前例はなく、
先天性の物にしろ
犬での症例はないんだって。

なんなんだ、櫻ぁ〰️

やっぱり櫻はウサギか!?イノシシか!?
はたまた サルか着ぐるみ着たオッサンか(笑)

そんな笑い話をしながらも、
鳴り響いてる『ガーン』を受け止めながら
生きるために前に進む事を心に決めた、

2018年8月10日 櫻 6ヶ月齢の夏でした。

同じような症例のワンコの助けになるかもしれないので、これからも記録を残していきたいと思います。