追いかけて挟まれて【トイプー櫻第1話】

みかんさんがお仕事の日は、櫻はおおやサンちで遊んでいる。

どこに行くにもついてきて、常に足元にぴったりとくっついている。

ちょっと歩きづらいが、まとわりついてくる甘えんぼな櫻がかわいくてたまらない。

(もちろんくうもかわええ)

櫻は生まれつき運動神経がいいようで、その俊敏さに驚かされることが多々ある。

遊んでいるうちにそっとトイレに行こうとすると、

すごい速さで追いついて引き戸に挟まれる。

引き戸が閉まる恐怖を感じないのだろうか。

多分、いける!!と思うのだろう。

しかし速いことは認めるが、はさまれてるやんけ。

まだ読みが甘いよ。

くうと櫻のハウス(キャリー)は仲良く並べて置いてある。

ケンカした時やお出かけの時には、それぞれのハウスに入れてお留守番させることもある。

「くう、ハウス!」と言うと、サッとハウスに入るくう。

扉を締める瞬間に、

櫻がはさまる。

なんでなのよ・・・櫻のハウスはお隣でしょーに。

その小さなハウスに一緒に入れると思ったのかい・・・?

それよりその素早さに驚かされる。

櫻が挟まらないように気をつけねば・・・。

櫻がなるべく遠くで遊んでいる時、そして大好きなボール遊びに夢中になっている隙に今がチャンスとばかりにすかさずトイレへ走る私。

ダッシュ!

だがはさまる。

速い!速すぎる!!!

もうスピード勝負を挑むのはやめよう。

それにしてもなぜそうまでしてついてくるのか・・・。

ワンコの不思議。